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135 たとえば使役の助動詞「使(しム)」は、中国語では必ず動詞の前に置かれて「使/動」となる が、日本語で読む時には「動か/しむ」というふうに動詞と助動詞の語順が中国語とは逆になる。 また、同じように否定語も中国語で否定する語句の前置かれ「不/動」となるが、日本語で は否定する語句り後に置かれて「動か/ず」となる。そこでこれらの文字に必ず返り点がつく ことになるわけだ。助動詞では、 使役の「使(しム)」、打消の「不(ず)」、受身の「見(る・らル)」、 可能の「可(べシ)」、比況の「如(ごとシ)」、助詞では「自(よリ)」「与(と)」などが返読文字 として頻出する。返り点を付ける問題や書き下し文の問題などに絡んでくるので、早めに慣れ て覚えてしまおう! 返読文字 返読文字 返読文字 は 白文 を 読 むためのポイントね。 5 「返読文字」とは、読んで字のごとし、必ず返り点で返って読む字のことだ。 漢文を日本語の語順で読む場合、 中国語の語順では前に置かれるが、日本語の文では文の後ろ のほうに置かれる語は、必ず後ろから返って読むことになる 。このような字のことを返読文字と いう。

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