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a 2 に「不」が接続している。「不」は、過去の助動詞「き」の連体形「し」の前なので、補助活用(ザ リ活用)のほうの連用形で「ざリ」と読む。なお、「き」が「し」と連体形になるのは、下の「を」 が格助詞だからで、このあたりは古文文法と同じだ。 助動詞や助詞などが苦手な人は古文文法の ほうも頑張って勉強しよう。 続いて、否定語「無(莫)」の勉強をしよう。 「無(莫)」は「なシ」と読む最も代表 的な否定の形容詞だ 。「なシ」と読む漢字はいろいろあるが、主役はなんと言っても 「無」と「莫」の二つだ。 安 禄 山 曰 ク 、 無 シト 宝。 安 あん 禄 ろく 山 ざん 曰 いは く、宝 たから 無 な しと。 安禄山が言った、「お宝が無い」と。 安 禄 山 ハ 無 シ 終 食 之 間 モ 忘 ルル 宝 ヲ 。 安 あん 禄 ろく 山 ざん は終 しゆう 食 しよく の間 ま も宝 たから を忘 わす るる無 な し。 安禄山は食事の間も宝のことを忘れることはない。 無(莫) 基本語 書 き 下 し 文 訳 c i 書 き 下 し 文 訳

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