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書 き 下 し 文 「而」という字が、置き字で接続助詞の働きをする 、というのはすでに「置き字」の講義 で勉強したが、 ここでは「而」を訓読する場合を重点的に勉強しよう 。 「而」が置き字になるかならないかは、句読点の有無が目安になる。基本的に「而」が文中にあっ て、「而」の直前に句読点が無いときは置き字になり、「而」の直前に「、」や「。」があってそこ で文が切れていたり、 「而」が文頭にきているときには「しかシテ」「しかうシテ」「しかレドモ」「し かモ」「しかルニ」などと接続詞として訓読する。 「しかシテ」「しかうシテ」と読む場合は「そして」(順接)の意味、 「しかレドモ」「しかモ」「し 而

c b a 安 禄 山 於 テ 隠 レ 家 ニ 飲 ミ 酒 ヲ 大 イニ 酔 フ 。 かく れ家 が に於 おい て酒 さけ を飲 の み大 おほ いに酔 ゑ ふ。 安禄山は隠れ家で酒を飲んでたいそう酔った。 この文中の「おいテ」は場所を示している例だ。「於」の後に場所を示す語句「隠家」がきてい るので、「隠れ家において」と場所を示している。 訳 ②「於」が場所を示している場合。 安 禄 山 隠 あん ろく ざん

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