漢文ゴロゴ

3 否定は漢文の基本中の基本の句法だ。否定は単純なものから発展して、 入試頻出の二重否定や部分否定になるので、まずは基本をしっかりマスターしよう。 否定を表す語は三つだけ。 「不(ず)」「非(あらズ)」「無(なシ)」の三つ だが、どれも文中に 頻繁に登場し、否定語の後内容を「〜ない」と否定する。ゴロは、 「無(=莫・毋)」

4 否定語が否定している内容は常に否定語の後にあるということだ。センター試験では、否定語が否定 している内容をきちんと捉えられているかどうかが予想以上に問われる。否定語は返読文字であると 同時に、 否定する内容は常に否定語の後ろにある というこをいつも意識しよう。 否定 否定は「あら、ずずーっとなし?」 否定 あ 「非(=匪)」 ら、ずず ーっとな 「不(=弗)」

a し? これはゴロで覚えるまでもないはず。まず覚えてほしいことは、否定語は「返読文字(基礎編参照)」 の一つで、下から必ず返って読むということだ。 例えば「不 捕」=「捕へず」のような単純な形から考えていこう。この文は「捕らえない」という意味だ。 否定語「不」は返読文字なので、必ず下から返って「捕へず」と読む。下から返って読む、ということは、

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