漢文ゴロゴ

c B 「不」 だけでなく「非(あらズ)」も「無(なシ)」も否定する内容は否定語の後にあるぞ。たとえば、 安禄山 ハ 非 ズ 吾 ガ 敵 ニ 安 あん 禄 ろく 山 ざん は吾 わ が敵 てき に非 あら ず。 という文では、 「非」は、その下の「吾敵」という内容を否定しており、 「非」は「吾敵」から返って読む。 同じく「無(なシ)」も、 無 シ 玄宗 ニ 逆 ラフ(モノ) 玄 げん 宗 そう に逆 さか らふ(もの)無 な し。 のように、「無」はその下の「玄宗逆」という内容を否定し、この「無」も必ず下から返って読む。ち なみに例文は「逆らふなし」と読む場合と、 「もの」を入れて逆らふものなし」と読む場合とがあるが、 内容的に違いはなく、どちらも「玄宗に逆らう者はいない」という意味だ。 センター試験で否定語「不」「非」「無」が含まれた傍線部の訳や 解釈を問われた場合は、「不」「非」「無」などの否定語が単独で問わ れることはまれで、これから勉強する部分否定や二重否定が問われたり、反語形や不可能形が併用さ れて問われたりする場合が多い。否定語「不」「非」「無」が傍線部に絡んだ時には、不」「非」「無」 センターでは否定語に注意 書 き 下 し 文 c B 書 き 下 し 文

20

Made with FlippingBook - professional solution for displaying marketing and sales documents online