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前講で否定の基礎はマスターしたかな。だが入試に出る否定の本番はここからだ。 二重否定はその名の通り、一度否定したものをさらに二重に否定する、という句法が、 これはつまり「二重否定=強い肯定」を意味する。 次の例文を見てみよう。 安禄山、 無 シ 獲物 トシテ 不 ルハ 盗 マ 。 安 あん 禄 ろく 山 ざん 、獲 え 物 もの として盗 ぬす まざるは無 な し。 この文の「ざるは無し」の部分が 「不ルハ+無シ」で、 「〜ないものは無い」という二重否定 だ。「安禄山、 獲物として盗まざるは無し」を直訳すると、「安禄山は、獲物で盗まないものは無い」という意味にな るが、これはつまり「安禄山は、どんな獲物も必ず盗む」と 的内容を言っていることになる。 二重否定は、「〜ないものは無い」↓「(どんなものも)必ず〜する」という強い肯定 になるのだ。 二重否定 ザルなし皇帝(肯定)必ずマッスル! c i 書 き 下 し 文

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