極める古文2 センター試験編

も類なき御 ますめれ。よろ 御心も、ただ今はい 心騒ぎして、おどろか 空にもの憂く浮きたつ心は などを朝夕見奉らんには慰めな さりとて当時、世の常に思ひ寄るべ 年のほどならねど ただ ぼり奉らまほ しきに、 「あはれ、雛屋に虫のゐよかし。 一つにあらば、いかに嬉しからん」との たまへば、二宮、 あらわろや。苔や露 も入れさせ給はば、雛のため、いかにう つくしからん」と笑ひ聞こえ給へば、げ にと思したるさまにて、まめだち給へる 御まみのわたり、 見る我もうち笑まれて、 幾千代 ぼるとも飽く世あるまじきに、 おとなしき人参りて引き直しつれば、口 惜しうて歩み過ぎ給ふ。

る 大将の はいられず、 もぼんやりとしてい きっと慰むだろうよ、そうだ いを寄せることのできるお年頃で ひたすらお見つめ申し上げたく思って どんなに嬉し でしょう」とおっしゃる。する それではまだよくありませんよ。苔や露も 入れに にとって、どんなに可愛いでしょう」とお笑い申し上げ ころ、 なさっている い笑みが ぼれて、何千年見つめても飽 ることがなさそうである が、 そこへ年配の女房が しまったので、 詠んだ歌は 宮城野に…=宮城野にあるまだ若々しい女郎花を移し植えて我 の心は、この 形の家に秋の虫がいてほしいの。

姫宮は

お心も、こ

姫宮の なるほどとお思いになっている様子で、真面目な顔を 姫宮の

姫宮の美しさに

大将は

お目もとのあたりは、それを見ている

ご様子などを朝夕にお見

残念に思って通り過ぎなさる。

参上して、御簾を元のように引き下ろして

はっとなさらず

人形と秋の虫とが

姫宮は

姫宮は 大将は姫宮を

一緒にいれば、

その時大将が

「ああ、お人

自分(大将)

、普通に思

大将も

ただ

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