極める古文2 センター試験編

位、六位な 房も、縁に触れ つぞさぶらはせける 引きさがりて、出車三 さるべき人、御前などあま もは、 この御方のあかれにてぞ 宮は、いとうれしく、かひある様と こえ給ふ。名残なくかい澄む心地して、 くおぼさるれど、一筋に行ひ勤めさせ給ひけ れば、いみじくうれしく、年ごろおぼしつる 本意、かなひ出でぬる心地せさせ給ふ。

かるべき殿 女も、縁故を求 せていた。妹君のお れもしかるべき人や前駆 この 妹君 付きの女房として、こっそり 父宮はたいそう嬉しくて、待って 申し上げなさる。名残な さっぱりと いともお思いにな が、今までも仏道の修 いたので、 姫君たちの身の振り方 ついたことが 長年気にかけて られた本来の目的がかなえられた 分にもなられる。

※  

線は口語訳のポイントとなる箇所に引かれてい ます。自力で口語訳する時に 意して下さい。

線の箇所を特に注

とても嬉しく、

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