極める漢文1

46

再読文字 「当(當)」=「まさニ〜(ス)べシ」=「当然〜すべきだ」

46 当

「当(當)」は「まさニ〜(ス)べシ」! 再読文字の「当(當)」は「まさニ〜(ス)べシ」と読む。一度 目の読みは「将」と同じ「まさニ」だが、二度目の読み方は「将」 とは違って「当(當)」は「べシ」と読む。「べし」という助動詞 はいろいろな意味をもつが、「当(當)」の「べし」は、「当然〜 すべきだ」という意味で覚えておこう。また、「当」の字は「〜 解 説 たればマーサに 当然返すべし!

a c B まさ に安 あん 禄 ろく 山 ざん を追 お ふべし。 玄宗は当然安禄山追べきだ。 玄 宗 当 ニ フ 安 禄 山 ヲ シ 追 玄 宗 当 げん そう

にあたりて」と読み、「〜の時にと訳すことがある。時間・空 間・状態に直面する意を表す。「当仁」=「仁に当たりて」=「仁 を行う時は」。

漢文句法 ゴロ

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