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A 十一になり給へど、程より大きに、 おとなしう 清らにて、 (源氏) = 十一歳におなりだが、年ごろよりも大きく、 大人びていて 美しくて、 おとなしく 、 思慮分別があり
年の程よりはいと
= 年のわりにずっと
【大人し】 (形・シク) おとなし 、
あ
138 137 大人フ おとなし ⌇⌇⌇⌇⌇⌇ ⌇
い子は
【訪ふ・音なふ】 聞こゆる人もなかりけ 「訪ふ」と漢字をあてる。元来「音なふ(=音をたて る)」だったものが、「訪ふ(=音をたてて訪れる)」 になったものなのだ。 ● 訪れる。 手紙を出す 音を立てる。 ①②③ (動・ハ四) おとなふ 申し上げる人もなかっ ⌇⌇⌇ ⌇ おとなひ 訪れ 「大人し」と漢字をあてる。文字通り「大人らしい。 思慮分別がある」の意。現代語の「おとなしい」の意 味は古語にはないので注意だよ。 ● 大人びている。 思慮分別がある。老 成している。 年配で、おもだっ いる。 ①② ③
大人びている
(紫式部)
C るを、 (源氏) = 古びたところだということで 古 ふ りにたるあたりとて たので、
リフリ
訪れる
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