新・ゴロゴ漢文問題集 基礎・必修編 v1.01
第 講 使役 11
解答 「受」という2つの 動詞に使役がかかっている。また、文脈的に使役の対象が韓幹であることは明白なので、省略され ている。つまり、 令 A(使役の対象) B 1 (動詞) B 2 (動詞) という構文において、A=省略、 B 1 =「従(陳閎に従ふ)」 、 B 2 =「受(画法を受く)」となってい るわけである。1つ目の は助動詞の「しむ」付けない決まりであたから、「陳閎に従 ひ て画法を受けしむ」と訓む。また、傍線部の一文には動詞「詔 (命令する)」があるので、文末に (明 皇)の意思表わす「んす」を付けて、「受けしめ んとす 」とするのが良いだろう。よって、こ れらの条件をすべて満たした が正解と判定できる。 は陳閎を使役の対象とみなして「陳閎をして」と訓んでいる点が誤り。これでは陳閎が韓幹 から画法を教わることになってしまう。また「従ひし陳閎」と訓んでいるが、語順的にそのよう 3 3 1 傍線部は、「令」の字を用いた使役の形をとっている。前講と同様に、「従」
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