新・ゴロゴ漢文問題集 基礎・必修編 v1.01

第11講 使役 2

書き下し文 ら師匠がおります。陛下の内厩におります飛黄・照夜、各地 方か集められた馬は、みな私の師匠でございます」と。明 皇は韓幹の言い分を認め。その後、韓幹の画はやはり陳閎 を超えた。 唐 たう の韓 かん 幹 かん 馬 うま を貌 かたど るを以 もつ て召 め され、入 い り て 供 ぐ 奉 ぶ たり。 明 めい 皇 くわう 詔 みことのり して 陳 ちん 閎 くわう に 従 したが ひて 画 ぐわ 法 はふ を受 う けしめんとす。幹 かん 因 よ りて奏 そう すら く、「 臣 しん に 自 おのづか ら 師 し 有 あ り。 陛 へい 下 か の 内 ない 厩 きう の 飛 ひ 黄 くわう ・照 せう 夜 や ・五 ご 方 はう の乗 じよう 、皆 みな 臣 しん の師 し なり」と。 帝 てい 之 これ を然 しか りとす。其 そ の後 のち 幹 かん の画 ぐわ 遂 つひ に果 は た して閎 くわう を踰 こ ゆ。

重要語句

▪ 然 動詞の場合には「しかりとす」と訓む。「同意する・認める」の意。

現代語訳 唐代の画家である韓幹は馬を描く才能が認められて供奉と して仕えた。明皇は韓幹に、陳閎に師事して画法を学ぶよう に命じた。韓幹はそこで奏上するには、「私めにはおのずか

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