大学受験教育系YouTuberデータブックSample

年間運営していく中で、自分たちのチャンネル登録者数が増えたことは もちろんうれしく感謝もしていますが、他のチャンネルがたくさん出て きたことが、教育系 YouTube 界の発展を示しているのだと前向きに捉 えています。 YouTube 運営において最初に手ごたえを感じたのは、自身の高校時代 の話をしたときです。少し恥ずかしい話ですが、最初の頃は再生回数 数十回が当たり前、100 回再生されればうれしかった時期がありまし た。しかしふとしたきっかけで母校の開成高校の話をしたら、再生回 数が 1,000 回を超えたのです。文字通り、飛び跳ねるほどうれしかっ たのを覚えています。このことが「運営者側が発信したいことではな く、視聴者が知りたいをことを発信しなければ見てもらえない」という YouTube の本質を理解するきっかけになりました。 一方で、視聴者が見たいものを突きつめるとエンターテイメントになっ てしまうという側面があります。難しい勉強の話よりも楽しい話のほう が人気があるのは当然です。しかし、私自身はエンタメ的な企画力・発 信力がなかったため、真面目なテイストを維持しながら視聴者の方に見 てもらえるよう、教育業界に身を置く人間として ” 受験のリアル ” を発 信できるよう心がけてきました。成功もありますが、失敗も数え切れな いほどしてきた、文字通り試行錯誤の 3 年間だったように思います。 2020 年には「個別指導塾 CASTDICE」を立ち上げ、オンラインの個別 指導をスタートしました。普通であれば、あらかじめ存在する塾が、宣 伝・広告目的にチャンネルをスタートするのでしょうが、私は逆でした。 YouTube を起点に、塾を作ってしまったのです。おそらくこんな事例 は今までないと思います。 とはいえ、前述の通り YouTube を始めた当初は方向性が定まらずに苦 労してきたので、新しく参入している教育系 YouTuber の方々の気持ち がよくわかるつもりです。今後、自分自身のチャンネルを大きくしてい きたいという気持ちはもちろんありますが、本書のような企画を通じて 色々なチャンネルを多くの方に周知する・これからがんばりたいと思っ ている人を応援するような活動をやっていきたいと考えています。 また当チャンネルは、多くの方々とのコラボで人気を博してきました。 自分たちの力だけで今の CASTDICE TV があるわけではないことは、

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