大学受験教育系YouTuberデータブック1.01
れちゃうので、コラボを介して「先生 が文化祭でふざけてるイメージ」を見 せています。「葉一」っていう人間の 多面性を見せて、子どもたちがついて きやすいようにやってきました。聖人 君子にならないっていうことは、2 ~ 3 年目から持っている強いテーマです ね。 ーそうですね、たしかに授業だけやっている とそういうふうに見られてしまいがちです よね。 鈴木貫太郎さんも、授業動画だけでは 今ほど人気が出なかったと思います。 料理も作るし、おふざけもするし、人 間味が伝わってるからファンがつくん だろうなって。
ーたくみさんにしろ、他の人にしろ、みんな 葉一さん見て始めたような感じですよね。 「自分が開拓するぞ!」って身構えてやっ てきたわけではないと思うのですが、結果 的に文化・ジャンルを開拓した形になりま したよね。最近はいろんなイベントとか、 活動も広がってきていらっしゃるなと拝見 していて思うのですが、授業以外のことも やっていきたいなど、何か考えて意識的に やっていることはありますか? そうですね、ブランディングする上で はすごく意識しています。初めてコラ ボ動画を撮ったのが活動を始めて 5 ~ 6 年目で。最初はただ授業してる人間 だったんですけど、それだけだと聖人 君子になってしまうんですよ、授業を する人って。 特に自分みたいなタイプは。でも、そ の面だけ推していったら絶対行き詰ま ると思ったんです。人って、多面的な 人間のほうが魅力的に見えると思う んですよ。聖人君子の面って輝きすぎ ちゃって、他の面が消えちゃうんです よね。 だらだラジオ(注:YouTube 企画) とかを始めたのも、勉強とまったく関 係ないことを話すことで「この人って こういうことを考えてるんだ!」って いうのを見せるためでした。 今もなんですけど、もともとあまり顔 出しはしたくなかったんですよ。でも 顔出しで子どもたちの相談にのること でもう少しメッセージを伝えるように なって。いきなり自分のチャンネルで 「ザ・YouTuber」みたいなことをして しまうと、たぶんブランディングが崩
ー今後、YouTube チャンネルとして、こう いうコンテンツを増やしていきたいとかこ うしていきたいとか、何かあれば教えてく ださい。 学校の先生へのリーチですね。公教育 と混ぜるというより、学校の先生と混 ぜていくっていうのが自分の中でテー マになっていて、とにかく先生の社会 的地位を上げたいっていうことを強く 思っています。学校の先生って、今は すごくブラックなイメージが強くなっ
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