大学受験教育系YouTuberデータブック1.01
くれると思っています。 最初はつまずきやすいポイントだ け上げようかなと考えたこともあっ たんですけど、子どもによってつま ずく場所って全然違うので。「頼って きたのに、自分が求めているコンテ ンツがない」ってなると、その子は 二度とチャンネルにはこないと思う んですよ。なので全部揃えることで、 「苦手分野がどこだとしても絶対にカ バーできる」ようにする。そうすれば、 子どもたちから信用と信頼が得られ るんですよね。それさえ得られれば、 大事な時期の子どもたちの選択肢の 一つに入れるかなっていう勝負の仕 方をしてきました。 ー YouTuber って、どうしても出した動 画を見てもらおうってなりがちだと思うん ですけど、そうではないということでしょ うか? 僕、平均再生回数はまったく気に してないんですよ。比較的伸びやす いトーク動画でも 2 ~ 3 万回くらい しか取れないんですけど、過去の動 画が再生されることの方が大事なの で、微塵も気にしていません。全体 的にみんながどこでつまずいてもカ バーできるという「信用・信頼」で 勝負しているので。 ーなかなかブランドとして得難いですよ ね、「このチャンネルにいけば自分が欲しい 情報が得られる」ってみんなに認識してもら うのって。
ー YouTuber ってこの 9 年でポジション 自体が大きく変わったと思うんですよね。全 然知られていなかったところから、ちょっと 怪しいって思われて、今ではだんだん受け入 れられて。周りからの見られ方は、やはり変 わってきましたか? 最初はそもそも YouTube 自体流 行ってなかったですからね。規制もな くて無法地帯でしたし。それがあだ になって、じゃがりこ事件があった せいで「YouTube に投稿してる人間 は変なやつが多い」っていう認識が、 子どもたちじゃなくて、YouTube に親しんでいなかった保護者層に広 まってしまったんですよね。僕のチャ ンネルを見て勉強しているのに、ス マホを見てると勘違いされて怒られ るっていうことがよくあって。親御 さんはそもそも知らないので。 ただこの 1 ~ 2 年で風向きが変わ りました。というのも、コロナで休 校になって親御さんたちが教材を見 なきゃいけなくなったんですよ。そ したら「あれ、意外とわかりやすい」 となり、そこで変わった気はします ね。YouTube ってたしかに変な人も いるけど、ちゃんとしている人もい るのねって。あとは芸能人の方の参 入も大きかったと思います。教育系 に限らず。たとえば YouTube を毛嫌 いしている保護者の方でも、自分の 好きな芸能人が YouTube を始めた ら、「あの人がやったなら見てみよう かな」ってなると思うんですよ。それ で YouTube を毛嫌いしてた人が入っ てきたんですよね。そしたら「あら、 意外と YouTube 楽しいわね」って。
難しいと思いますよ、今始めたら 無理ですよ。
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