語彙・テーマ
して蓄積することであり、それは 一方で資本主義、他方で個人主 義という、ともに近代ヨーロッパの根幹をなす 方 の成長をまってはじめて現実のものとなった 味以上のものとして広く行われるようになる ルジョア社会においてのことであって、ここ しているはずである。ただし、財の蓄積、保 集や蓄財の場合に対象となるのはいつでも他 財であり(たとえば貯めたお金 の保存はまだ目的のための手段という性格を のにたいして、日記に記される自己の他のも 〈例文〉
はほとんどない。それゆえにこそ、 日記においては手段の自己目 的化が蓄財や収集にもましていっそう激しく進行する のだが。 (富永茂樹『都市の憂鬱』)
自己の内面を日記に綴るということは、自己 のも、おそらくはブ でも同じ原理が作動 存とは言っても、収 の財と交換が可能な で家を購入する)、したがってこ 多少とも残している のに変わりうる余地 。収集がただの趣
とも言うべき考え
を一種の財と見な
168 ブルジョア 多くの資産を持つ階級(有産階 資本家階級)。ブルジョワジー。 (P 参照)
172 個人主義 え 方。これもまた「近代」特有のもの である。 (P 参照) 級・ 個人の権利や自
資本主義 生産手段の私有と自由な経済活動を 前提とする社会制度のこと。個人が 語句
富を所有し、それを自由に使うこと ができるという点で、資本主義は「近 代」特有の制度であると言える。 (P 参照) 由を尊重する考
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