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2 A 実はここまでで説明した一二点の「一」や、上下点の「上」はレ点とセットになっ て「 」「 」という形で用いられることがある。「一」（「上」）とレ点がセットになっている返り 点 「 （ ）」は、レ点を優先して先に読んでから、一二点上下点）の順に従って読む 。これは 超ー大切なことなので、次の例でしっかり確認だ。 ❶ ❷ ❸ ❹ ❽ ❺ ❼ ❻ 玄 宗 ノ 帝 冠 為 ル 鼠 ノ 所 ト 齧 ル 。 「玄宗」「帝冠」の後は「二」が付いている「為」を飛ばして「鼠」を読む。「鼠」の下の「所」 には 「 」点 が付いているのでレ点を優先して「所」の下の「齧」を先に読む。そして所」を読み、 ようやく「二」が付いている「為」を読むだ。まとめると、この文は 「玄宗の帝冠、鼠の齧る 所と為る（げんそうのていかん、ねずみのかじるところとなる）」 と読むことになる。「玄宗の帝 冠が鼠にかじられる」という訳になる。 最後に確認としては、 「 点」は存在するが、 「 」や「 」は存在しない ので注意。同様に「中 レ」や「下レ」という記号も存在しないぞ。 一 レ 点 上レ 点 返り点 4 と三段階 に及んで返ることもある。 さらに、ここでとても大切なことがある。 「 点」 と 「 点」 の存在だ。

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