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- という表記があって戸惑った人もいたかな。実はこれは、 「 (ハイフン)」 で二文字がまとまっ た熟語であることが示されているもので、 「一」点や「上」点から熟語に返る必要がある場合は、 「二」 点や「下(中)」点は熟語の一文字目の左下に付く 。念のため例文で確認しておこう。 ❶ ❷ ❻  ❼ ❸ ❹ ❺ 玄 宗 逮 -捕 ス 安 禄 山 ヲ 。 「 」でつながれた「逮 捕」は二文字セットの熟語だ。「逮」の左下には「二」が付いており、 「一」が付いている字の後に読むのだが、「逮 捕」と二文字セットの熟語なので、「玄宗」を読ん だ後は「逮 捕」という熟語ごと飛ばして読む。「安禄山」まで読むと、「山」に「一」が付いて いるので、ここで先ほど飛ばした熟語の「逮 捕」に戻ることになる。まとめると、この例文は 「玄 宗安禄山を逮捕す(げんそうあんろくざんをたいほす)」 と読むことになる(ついにやったぞ! 返り点 2 1 - - - - -

- を得ず上下点を使わずに甲乙丙丁点を使っているというわけだ。ちなみに、甲乙丙丁点の「甲」 も「 」「 」と同じように「甲レ」と使われることがあるぞ。甲乙丙丁点が文中で出てくる頻度 は一二点や上下点と比べると格段に低いものの、センター試験に登場する年は確実にあるので、 「レ 点↓一二点↓上下点↓甲乙丙丁点」 の順を確実に押さえておこう。なお、⑧の「而」は次講で説 明する置き字なので読まない。 補足として、熟語に返って読む場合の注意を説明しておこう。先ほどの例文の中に 「所 以」

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