漢文ゴロゴ

「於」を使っ

2

三つの置き字「於・于・乎」は、下の名詞が補語であることを示す。中でも 入試で特に重要なのは、受身と比較の用法だ。受身も比較も「於・于・乎」の 三つの置き字に共通の用法だが、受身・比較の用法が最も問われるのは「於」。そこで、 た「受身」と「比較」の形をしっかり勉強しよう。まずは、 「於」の受身の用法 を例文で確認して みよう。 於・于・乎

選択肢によって異なっており、 「しム」がどの動詞まで掛かるかがこの問題のポイントになってい る 。 ここで鍵になるのが「而」。「而」は前後の動詞「発」と「視」をつないでおり、この場合使役 の助動詞「令(しム)」は下の動詞「視」まで掛かる。動詞が二つある使役の句形 「AをしてBし てCせしむ」 の知識があれば、二つ目の動詞「視」だけに使役の「しム」を付けて「発きて視しむ」 とすることはわかるのだが、今回はそれ以上に「而」が順接で使われていることをつかんでほしい。 使役が動詞「視」に掛かっていない①④が×であるという判断も大切だが、「而」を逆接の接続 助詞「而れども」してい③は×で、「発きて之をしむという順接の②が正解になる。ここ での 「而」は順接の「そして」の意 で使われており、選択肢では 「発きて」の「て」が「而」の 意味にあたる 。「手下(て・して)ども、思考(而)して安禄山を逮捕せよ!」を覚えておこう!

114

Made with FlippingBook - professional solution for displaying marketing and sales documents online