漢文ゴロゴ

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書 き 下 し 文 ただし漢文において古文ほど厳密に確定条件と仮定条件が区別されないことが多く、たとえば 「ス レバ」という「已然形+ば」という形は古文では確定条件を表すが、漢文では仮定条件となることが多い 。 これは「仮定形+ば」という現代語に近いともいえる。 基礎編で出てくる 「則」 が特にその例で、 「則」は条件句を受けてその結果を導くものだが、この場合、 「レバ」を伴うこが多いので、 「レバ則」 と呼ばれる。形としては、「A則(即)B」で「Aスレバす なはチB」=「Aならば(すれば)Bである」となる。くれぐれも順接仮定条件であることを忘れな いでおこう。ゴロを唱えろ! レバ則 ならば! 玄 宗 仁 ナレバ 則 チ 栄 エ 、不 仁 ナレバ 則 チ 辱 メラル 。 玄 げん 宗 そう 仁 じん なれば則 すなは ち栄 さか え、不 ふ 仁 じん なれば則 すなは ち 辱 はずかし めらる。 玄宗は仁徳があるならば栄えるが、仁徳がないならば人から侮辱される。 仮定( ) 訳 3 正解は、①順接確定条件=d「〜なので」、②順接仮定条件=a「もし〜ならば」、③逆接確定条件 =b「〜しているが」、④逆接仮定条件=c「たとえ〜としても」だ。この中で 大切なのは②順接仮定 条件と④逆接仮定条件 で、まず仮定条件であることの判断、そして次に順接か逆接かの判断をしっか りとおこなってほし。

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