漢文ゴロゴ

16 「比況」という文法用語を聞くとなにやら難しそうな感じもするが、 要するに比喩表現でよく使う「〜のようだ」という意味をもつ「ごとし」のことだ。 使われる漢字は、前に仮定の講で出てきた「若・如」の二文字だ。 「若・如」という漢字は、「もシ」と読んで仮定を意味する場合と、「ごとシ」と読んで「〜のようだ」 という比況の意味で使われる場合とがある。ゴロで、

27 若 逆に言えば、センター試験で「ごとし」が問われる場合は、「ごとし」の読みや意味自体を答えさせ るのではなく、「ごとし」で喩えられている内容を答えさせる問題が出るため、難易度は高い。国公立 大学の二次試験などで好んで出題されるのも、こうした理由からだ。基本的な解法としては、「ごとし」 が傍線部にある場合は、傍線部より前の内容を解釈すばよいことになる。ただ、 センター試験で「ご 比況 比況 「若 わか も仕事し、如 じょ も仕事し」パート2! 「若(如)A」 ①仮定「もシA」 ②比況「Aガごとシ・Aノごとシ」 (わか)も仕事し、如(じょ)も仕事し とまとめて覚えたやつだ。ただし、センター試験で「若・如」という字が傍線部に絡んで、意味や読 みを問われた場合、 「もし」という仮定の可能性のほうが高い 。

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