極める古文1 基礎・必修編

第4講  『古本説話集』

P OINT

35 「む(ん)」の六つの意味 助動詞「む(ん)」は非常に大切。解釈に絡んでくるのでしっかり意味を覚えよう。 す 推量 い 意思 て 適当 き  か 勧誘 か 仮定 っ て  え 婉曲 ーん 1 一人称+む=意志「~よう」 2 二人称+む=適当「~がよい」 ・勧誘「~てはいかが」 ※「こそ~め」の場合は「勧誘」が多い。 3 三人称+む=推量「~だろう」 4  「む」+体言・助詞=婉曲「~ような ※P 参照 5  「むに・むには・むは・むも・むこそ」=仮定「~としたら、それは~」 ※P 参照 正解の選択肢を訳しておくと、 「人はかたちあり様のすぐれたらむこそあらまほしかるべけれ」=「人 は容貌や容姿がすぐれているとしたらそれが理想的だろう」。「あらまほし」は「理想的だ」と訳す形容 詞。文末の「べけれ」は係助詞「こそ」の結びで已然形。 解答 64 2

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