極める古文1 基礎・必修編

P OINT 部の直後の「さりとも」以下に上達部と殿上人の期待する思いが書かれているのもヒント。 ここは「心にくく思ひければ」と「已然形+ば」になっている箇所なので、必ずその続きを読んで結 果部分をヒントとして使おう。 「已然形+ば」が因果関係を表す場合

Aの主語は大納言が「遅くまゐりければ(=なかなかやってこないので)」、御使をやって遅いぞ、 と催促した人にあたる。歌の発表会の主催者は、女院の父である殿」、つまり藤原道長なので、4「殿」 が主語だと判断できる。この時点では「殿」が文中に出てこないので女院」とした人もいるかもしれ ない、その後を読んでいくと、遅れてやってきた四条大納言に対して「遅いぞ」と言ったのが「殿」 とあるところからも判断する。 BはAで説明したように、遅れてやってきた人、2「四条大納言」が正解。直前の「立ち居待たせ給 解答 ア=1 イ=2 ウ=1 エ=3

 「已然形+ば」が「~ので」と順接確定条件になっている箇所は、その前後の原因と結果が相互 ヒント関係になっている。傍線部が原因か結果に引かれている場合、必ずペアとなる原因か結果 部分を読んで、解答の根拠にしよう。 相互ヒント関係 A原因 已然形+ば 、 ~B結果 問五

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