極める古文1 基礎・必修編

第4講  『古本説話集』

P OINT ふ」の主語は、イライラしながら待っていた「殿」。 Cは殿が「どうした、歌は。遅いぞ」と責めてたのに対して四条大納言が言い訳しているので、正 解は2「四条大納言」。 会話が、「殿→四条大納言→殿→四条大納言」と二人の間で交わされていること をつかむ 。 Dはちょっとわかりにくい箇所だ。主語判定のパターンをおさらいしておこう。 主語判定の基本パターン 接続助詞「て・つつ・して・で」を挟むと、同一主語である場合が多く、接続助詞「を・に・ば・ ど」を挟むと主語が変わる可能性が高い。 A(述語 1) 接続助詞「て・つつ・して・で」 AとBは同一主語 B(述語 2) 接続助詞「を・に・ばど」 BとCは違う主語 B ≠ C ≠ Dと二回 C(述語 3) 主語が変わると、 接続助詞「を・に・ばど」 CとDは違う主語 B=Dの場合が多い。 D(述語 4)

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