極める古文1 基礎・必修編

1 2 B 作者ともう一人の女房が話をしていると、突然現れた源資通がやってきた。それに対して、もう 一人の女房が、「さはれ、ただ折からこそ」と言ったという文脈。傍線部B直前の「さはれ」は、「もう どうにでもなれ」と覚悟を決める語なので、 や のように「気にしない」というものではない。また、 「せっかくの機会だから話をしておこう」という積極的な態度でもない。 残った と では、 「折から」の訳として「場合に応じて」と訳している が正解。「折から」は「ちょ うどそのとき。折が折なので」の意だが、ここでは「その場に応じて」ぐらいの意味。「こそ」の下に 省略されている内容として「適当に振る舞うことにしよう」というのも合っている。 F は「とみに」の意味さえ知っていれば、一発で正解は 「すぐには」とわかる。 トミ ー君 急だ とみ(なり)=急だ G 「なかなかに」は古文単語として頻出語のひとつ。これも単語の意味さえ知っていれば一発で正解 は とわかるが、現代語混同しやすいのでしかりゴロで覚えよう。 なかなか 金 かえって こない なかなか=かえって H 「まばゆかりぬ」は、 「まばゆし」の文脈的な意味のり方がポイント。直前に「はたなく」=「みっ ともない」とあるところから、この「まばゆし」は「まぶしい」という視的な意味ではく、心情語 の「気恥ずかしい」の意で使われていると判断できるので、 ・ ・ は×。 次にぬ」は「ぬべし」となっているところから、完了助動詞「ぬ」終止形であって、打消の助 5 3 4 4 3 1 1 2 5

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