極める古文1 基礎・必修編

第5講  『更級日記』

63 具体的にそうした身分について触れている箇所は、冒頭部分の「上達部・殿上人~」の箇所。上達部・ 殿上人に直接対面する人は、決まったレベルの人であるということが書かれている。制限字数が三十字 以内なので、「上達部・殿上人などに対面する人は定まりたるやうなれば」が正解。 なお、「 上達部 」は「 かんだちめ 」あるいは「かんだちべ」と読み、「摂政・関白・太政大臣・左大臣・ 右大臣・大納言・中納言・参議、および三位以上の人の総称。参議は四位であるがこれに準ぜられた。 別名「 公 くぎょう 卿 」 。  「 殿上人 」は「 てんじょうびと 」と読み、基本的に「四位・五位、および六位の 蔵 くろうど 人 」のこと。 清 せいりょう 涼 殿 でん の殿上の間に昇ることを許された人たちを指す。P で一度学んだが、もう一度確認しておいてほし い。 解答 上達部・殿上人などに対面する人は定まりたるやうなれば(二十六字)

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