極める古文1 基礎・必修編

104 問六 アの「われをこそすてめ」は、その直後が「 、」になっているところに注目しよう。前に一度「こ そあれ、」の形で出てきたときに学習したのを覚えているかな? こそ 泥、 以前刑 事だった けれども こそ~已然形、(下へ続いていく)=~は~けれども(のに・が) 係り結び「こそ~已然形」が、已然形で終止せず、 で訳すのがポイント 。選択肢をみると1だけが「~が」と逆接になっているので、一発でこれが正解と わかる。もちろん内容的にも合っていることは確かめておこう。ここでの「む」は「適当」=「~する のがよい」の意で用いられている。 ウ「まことに尋ねかねたるけしき」は、滝口入道が障子の隙間からぞいて見たときの「女の様子」 を表している。「まことに尋ねかねたるけしき」の部分を直訳すると、 「本当に尋ねかねた様子」となる。 「かね」というのは接尾語で、「思い通りに実現できない様子」 を表す。ただし、ここではこの女は滝口 「こそ~已然形、」と下に続いていく場合は「逆接」

入道のところをすでに尋ねてきているのだから、1のように「まだここを探しあぐねている様子」で おかしい。この女の様子を見た滝口入道が「いたはしうおぼえて」=「気の毒に思われて」と感じたの だから、この女の様子は「やっとここを探し当てた様子」だとわか。正解は2。 板 野 走 る 苦し そう 、 気の毒だ 、 お世話したい いたはし=1苦しい 2気の毒だ 3お世話したい 解答 ア=1 ウ=2

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