極める古文1 基礎・必修編

のところに書かれている。愛する横笛に会ってしまうと、恋する気持ちが再び復活してしまい、せっか く出家して仏道修行しようという決意が弱ってしまうので、心を鬼にして会うこなく横笛を帰したの である。その説明に合致ているは4。 問十 古典の文学史は、範囲も量も限られているので、早目に対策を立てておこう。 西 西行 行 参 『山家集』 加賞 い 1192頃 い靴 もらう このゴロからもわかるように、正解の3「 西 さいぎょう 行 法師」は、平安末から鎌倉初めを生きた人物で、彼の 私家集として『 山 さんかしゅう 家集 』 が有名。まさに平家滅亡と同時代を生きた人物といえる。 1の 紀 きのつらゆき 貫之 は平安前期の人で、『土佐日記』と『古今和歌集』の「仮名序」で有名。2の紫式部は平 解答 解答

16 2 4 ※「啓す」は「皇后・皇太子・中宮などに申し上げる」、「奏す」は「天皇・上皇に申し上げる」という ちがいがある。 2の「ます」は「をり」の尊敬語で「いらっしゃる」と訳す。これが正解。 3の「はべり」は「あり」の丁寧語で「ございます」と訳す。 4の「さぶらふ」は「仕ふ」の謙譲語で「お仕えする」と訳す。 問九 滝口入道が横笛に会うことなく帰した理由は、 行目の「いかなる道心者も心よわくなりぬべし」

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