極める古文1 基礎・必修編

第7講  『源氏物語』

3 P OINT 深く人物関係をつかみながら、古文と口語訳を対照させて読み直してほしい。 問十 二種類の「給ふ」の識別は超大切だ。 二種類の「給ふ」 「 は・ひ・ ふ 」は 尊敬 、「 ふ る・ ふれ 」 謙譲 、「 給へ 」で悩め!  「給ふ」という動詞には「四段活用」と「下二段活用」の二つがある。それぞれの活用をみると、 四段活用は「は/ひ/ふ/ふ/へ/へ」 下二段活用は「へ/へ/〇/ふるふれ/〇」 これをみると「は/ひ/ふ」は四段活用にしかなく、「ふる/ふれ」は下段活用にしかないので、  「給は/給ひ/給ふ」のときは四段活用=尊敬語  「給ふる/給ふれ」のときは下二段活用=謙譲語 解答

とわかる。これが「は・ひ・ふ」は尊敬、「ふる・ふれ」謙譲ということだ。 一方「給へ」はどちらの活用にも出てくるので、活用形で判断することになり、  「給へ」=已然形・命令形=尊敬語  「給へ」=未然形・連用形=謙譲語 とまとめることができ 給へ」で悩め! ということだ。

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