極める古文1 基礎・必修編

らう めん 確 かに かわいい 「賢し」と漢字を当てるものと、 「畏し・ 恐し」は霊力に対して恐れ敬感じを表し、そこから転じて並外れた学識・才能に対して「賢い」の意 味が生じた。 連用形「かしこく」の形で、副詞「いと」と同様に、程度のはなはだしいさまを表す場合 「尊敬+尊敬」なら二重尊敬(最高敬語)で「なさ。 「畏し・恐し」と漢字を当てるものとがある。

116 お~になる」となるが、ここは 帝が主語であり、誰かに何かをさせている文脈ではないので、二重尊敬 の用法。第7講のP を復習しておこう。 問八 入試頻出の「指示語問題」。「かかること」の指す具体的内容は直前にあるが、ポイントとしては 「かかること」と聞いたあとに女御の父親のとった行動にある。 解答 (女御が)いっそうかわいらしくいらっしゃるのを、帝がたいそうご寵愛しなさって らうたし=かわいい があり、ここはその用法。 「いと」とかぶるので、訳としては「いとかしこく」で「とても」あるいは「た いそう」とすればOK。「時めかせ」は「時めかす(=寵愛する)」の未然形。  「せ/給ふ」は「使役+尊敬」なら「させなさる、 カ ー しこし こ、 非常に 恐れ多い 形容詞「かしこし」は、 かしこし=1非常に 2恐れ多い ※ここでは「時めかす」=「寵愛する」 ときめく 心、 超 ー 愛される ときめく=寵愛される

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