極める古文1 基礎・必修編

第1講  『宇治拾遺物語』

― ―――――――――――――――――― P OINT bの「居」は字を見たとたん、上一段活用とわかってほしい 。上一段活用は覚えておくべき動詞の活 用の種類のひとつだ。 上一段活用動詞は「ひいきにみゐる」 ➡ 活用の行 ひ 干る ハ行 い 射 い る・ 鋳 い る ヤ 行➡ 気をつけるべし! き 着る カ行 に 似る・煮る ナ行 み 見る マ 行➡ 「ラ行」なんて言うなよ! ゐ 居 ゐ る・ 率 ゐ る・ 率 ひき ゐる・用ゐる ワ 行➡ ここが入試にでる! る 上一段活用は「ひいきにみゐる」! これさえ覚えておけば、bの「居」がワ行上一段動詞であるこ とはわかる。 この中でよく出るのが、「射る・鋳る・居る・率る」の識別だ。 「射る・鋳る」はヤ行、「居る・率る」 はワ行 であることをしっかり覚えておこう。次に、どの漢字が当たるかの文脈判断も大切。 たとえば、 「見れば、ゐて来し女もなし」の「ゐ」を漢字で書け、という問題などがよく出る。その場合、 ― ――――――――――――――― ― ―――――――――――――――――― ― ――――――――――――――― ― ――――――――――――――――――

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