極める古文1 基礎・必修編

10 助動詞「ん(=む)」が未然形接続であることから、「打ぜ」は下二段活用かサ行変格活用だと判断す る。実は「ぜ」と濁っていてもサ変の場合がある。そしてサ行下二段動詞なのか、サ変動詞なのかは判 断が非常に難しい。実際に活用を比べてみると、以下のように連用形が違うだけなのがわかる。 サ行下二段活用とサ行変格活用の違い。 サ行下二段活用 せ/ せ /す/する/すれ/せよ サ行変格活用 せ/ し /す る/すれ/せよ では、サ行下二段動詞とサ変動詞の見分けはどうすればいいのかというと、下に「ず」を付けても同 じなの、数が限られているサ変動詞を覚えていくしかない。 おもなサ行変格活用動詞。 啓す 奏す 恋す 愛す おはす かなしうす 具す 心す ご覧ず 念ず 打ず など 今回の「打ぜ」は覚えているからこそ解ける問題で、正解サ変動詞の未然形。d=7・1 解答 a= ・4 b=2・2 c= ・3 d=7・1 11

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