極める古文1 基礎・必修編

P OINT 敬意の主体と対象の解法 敬意の主体は「地の文」なのか「会話文」なのかで二つに分かれる。次に「尊敬語」「謙譲語」「丁 寧語」で敬意の対象が変わってくる。 1.地の文(「会話文」でないところを「地の文」と呼ぶ)において  「誰の」はすべて「筆者のなので、「誰に対する敬意」がポイント。 a 尊敬語 筆者の 主語に対する 敬意。 b 謙譲語 筆者の 目的語に対する 敬意。 c 丁寧語 筆者の 読み手に対する 敬意。 2.会話文において  「誰の」はすべて「会話主の」なので、「誰に対する敬意」がポイント。 a 尊敬語 会話主の 主語に対する 敬意。 b 謙譲語 会話主の 目的語に対する 敬意。 c 丁寧語 会話主の 聞き手に対する 敬意。 違う視点でみると、 「地の文」でも「会話文」でも敬語によって次のようにまとめることができる。 a 尊敬語はそのの主にあたる人が敬意の対象。 b 謙譲語はその語目的語(~へ・~に・~を)にあたる人が敬意の対象。 c 丁寧語は読み手、あるいは聞き手にあたる人が敬意の対象。

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