極める古文1 基礎・必修編

第1講  『宇治拾遺物語』

問五  『古文単語ゴロゴ』が使えるものは、どんどん使って解答しよう! 文脈判断を忘れないようにして、適切な意味を選ぶように気をつけよう。 イの「しどけなかりければ」は「しどけなし」ゴロで一発だ。 しどけなし=1くつろぐ 2だらしない 解答 A イ=3 B イ=5 シ ッ! どけ梨 、 くつろぐ な、 だらしない ぞ

さて、ここでの解法の手順としては、 1.まず傍線部が「地の文」なのか「会話文」なのかで「誰の」を決定する。 2.次に敬語が「尊敬語」なのか「謙譲語」なのか「丁寧語」なのかで、「誰に対する」を決定する。 Aは地の文にあるので、イ「誰の」は3「筆者の」、「給ふ」は尊敬語なので、ロ「誰に対する」は主 語である1「大隅守に対する」と決まる。 Bは会話文にあるので、イ「誰の」は会話主である5「呼びに行った使い者」、「参り」は謙譲語な ので、ロ「誰に対する」は目的語である1「大隅守に対する」と決まる。 ただし、多義語に関しては

Cは会話文にあるので、イ「誰の」は会話主である4「盗人の」。実はここの「盗人」とは「郡司」 のことなのだが、直前の会話で「おのれはいみじき盗人な」と呼び捨てられているので、2の「郡司」 とするのではなくて、4の「盗人」とするのが正解。ひっかからないようにしたい。次にCの「候へ」 は丁寧語な 、ロ「誰に対す」は聞き手である1「大隅守に対する」と決まる。 ロ=1 ロ=1 ロ=1

C イ=4

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