極める古文1 基礎・必修編

第1講  『宇治拾遺物語』

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仮名」の部分をチェック しよう。 ここでは、「しもと」に、文中にある「笞(しもと)」と「霜と」が掛かっている。「笞(しもと)」は 注にあるように 「鞭(むち)」の意味。直後に「打つ」とあるところがヒント。「霜と」は「笞(しもと)」 を見て恐怖で身が凍える様子を比喩したものになっている。 ロは「係り結び」の問題。係助詞「ぞ」の結びは連体形になる。助動詞「けり」の連体形は「ける」 なので、正解は3「ける。

︸ ︷ 係り結びの法則 「係り結び」は古文文法問題中で最重要かつ最頻出。必ずチェックしよう! 係助詞 意味 文末 ぞ ・ な む 強意 1疑問 連体形 や ・ か 2反語 文末が連体形や已然形になるところを見落とすな! こ そ 強意 已然形 解答 イ「しもと」に「笞」と「霜と」が掛かっている。 ロ=3

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