極める古文1 基礎・必修編

P OINT 「こそ~已然形、」の形 (下へ続いていく)」のは、逆接の意になる。訳は「~は~けれども(のに・が)」。 (下へ続いていく)=~は~けれども(のに・が)

こそ 泥、 以前刑 事だった けれども →「こそ~已然形、 ※この形が和歌に使われた場合は「、」がないので見落とさないように注意。 (例) 春の夜の闇はあやなし梅の花色こそ見えね香やは隠るる(古今和歌集) =春の夜の暗闇はわけが分からないものだ。梅の花の色は見えないけれども、香りまでも隠れ るだろうか、いや隠れはしない。 問三 まず、Aの中の「さりがたく」は形容詞「さりがたし」の連用形で、 「捨てておけ 」という味。 サリ ー が足し 算してる、 捨てておけない さりがたし=捨てておけない

こそ~已然形、 ここでは選択肢の1・2・3の「避けにくく(い)」が該当する。「家を離れにくい」という意味ではな い。次に「心にかからん事」の解釈だが、ここで「ん」がポイントになる。前講で扱ったように「ん」 は「む」と同じ推量の助動詞であって、打消の意味は絶対にない。 選択肢の1と3は、「ん」を「ない」

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