極める古文1 基礎・必修編

第2講  『徒然草』

P OINT と打消で訳しているので× 。そこで正解は2。ここでの「ん」は「事」に付き連体形になっており、 「婉 曲」=「~ような」になっている。 「む(ん)」の婉曲の用法 む(ん)+体言(※助詞)=婉曲「~ような」 ∥ 連体形 ※「む(ん)」の下が「助詞」で、特に「むに・むには・むは・むも・むこそ」の場合は、「む(ん)」 は「仮定」の用法となり、「~としたら、それは~」と訳す。 Bは「さながら」のゴロ確認からしよう。 さな ぎの ガ メ ラ 全部 もとのまま さながら=1全部 2もとのまま ここで「さながら」を「全部」「そっくりそのまま」と訳している選択肢は、1と2。「ちょうど」や「ま るで」と訳しているものは3と4だが、その場合は「まるで~ようだ」と比喩的な内容になっていなけ ればならないが、ここでは文脈的に比喩の箇所ではないので×。また、 「さながら」は下に打消語を伴っ て全否定になる場合もあるが、ここでは下に打消語がないので5も×。 次に助動詞「べし」の意味だ、べし」にはたくさんの意味があるので文脈判断になる。ここでは、

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