極める古文1 基礎・必修編

第3講  『源氏物語玉の小櫛』

2 れてみて、文脈的に合っているという確認もしてほしいイは「『まず』こ以前の物語は~」と話を 始めている箇所。ハは「『ただ』この物語だけがひたすら素晴らしくて~」という流れ。解答の最後に 付いている古文と口語訳との対照のところの古文を「音読」して、口語訳が頭の中でスラスラと出来る ようになるまで繰り返すのだ。 問二 波線部①の「めでたき」は形容詞の連体形。下に「もの」という体言(=名詞)があるところも 解答

い物語で『源氏物語』ほどの作品がない、と書かれている。そして空欄ロの後は、『源氏物語』以後の 作品もその影響を受けているだけで、結局は『源氏物語』より劣っている、ということが書かれている。 つまり、空欄ロを挟んで『源氏物語』以前と以後の文学作品について書かれているのだが、そのどち らの時代でも『源氏物語』ほどの作品が存在しない、ということが書かれいるのがポイントだ。現代 文的に考えるとわかりやすい。 「これより先なる古物語」も 「また」=空欄ロ 「これより後のものども」も『源氏物語』にかなわな という関係になっている。空欄ロに入る語は、並列を表す「また」であることがわかる。空欄ロが「また」 となっている選択肢は2しかないので、これが正解。残りのイとハにそれぞれ「まづ」「ただ」を入

47

Made with FlippingBook HTML5