極める古文1 基礎・必修編

― 完了の助動詞「り」は、サ変動詞の未然形か、四段動詞の已然形に接続する(四段動詞の命令形とい う説もある)。まとめると「エ段+ら・り・る・れ」という非常に重要な法則になるので、絶対にここ でマスターしてほしい。 ここでは「書く」というカ行四段動詞の已然形(あるいは命令形)「書け」に完了の助動詞「り」の 連体形が接続して、 「書け( エ)る」となっている。現代語の感覚とは違うので、何度も口に出して言っ て覚えよう! エ段に付く「ら・り・る・れ」は完了の助動詞「り」だ 。正解は⑤=7の完了。 波線部⑥の「ごとく」は5の比況と言われる助 。「~ような」と比喩のように訳すものだ。出題 頻度は低いが、助動詞は完璧にしてほしい。正解は、⑥=5。 波線部⑦の「るる」は助動詞の中で最もよく出題される「る」の連体形。「る・らる」は、1「受身」、 2「尊敬」、3「可能」、4「自発」の四つの意味をもつ。この「るる」がその四つの意味のどれになっ P OINT 「エ段+らりるれ」の法則 サ変の未然形 ら =「り」の未然形 り =「り」の連用形・終止形 + ∥ 四段の已然形 れ =「り」の已然形・命令 エ 段 ∥ る =「り」の連体形

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