極める古文3 中堅~上位大突破編

りぬ。日ご 人をば、いまは これにぞ皆人はかか む。などかくは」と、 ふ人多かり。ものはいはね 目は見ゆるほどに、いたはしと りきて、 「親はひとりやはある。な あるぞ」とて、湯をせめて沃るれば、飲 どして、身などなほりもてゆく。さて、なほ 思ふにも、生きたるまじきこ ちする 、こ の過ぎぬる人、わづらひつる日ごろ、 な どもいはず、ただいふこととては、 くもの はかなくてあり経るを夜昼嘆きにしかば、 「あ

はれ、いかにしたまはむずらむ しばし ば息の下にもものせられしを思ひ出づるに、 かうまでもあるなりける。人聞きつけてもの したり。われはものもおぼえねば、知りも知 られず、人ぞ会ひて、 「しかじかなむものし

て、 私のほうに うしようか。ど き惑 人が大勢いる どうしてこのようであるのか」と ぎ込むので、 回復していく。さて やはりどう思っても 気がしないのは、この亡くなってしまった ろに、他のことは何も言わず、ただ言うこととして ねがねこのように頼りない生活を続けていることを絶え ていたので、 「ああ、 と、たびたび苦しい息 下から言われたのを思い出すと、絶え 入るくらい切なくなってしまうのだった。 「これこれの様子でいらっしゃいます」 と言うと、 目は見える。そこへ、 て訪ねて来た。私は意識がはっきりしな の 、 何もわからず、 侍女が て来て、 「親は

夫は 泣いて、穢れも気にせず入って来ようとする様子だったの で、 「とんでもなく不都合でございます」などと

会って、

人々はかか 母親 一人だけだろうか、いや、そ 私は それを飲んだりしているうちに、体が

あなたは

私は 口はきけないが、ま 私を 気の毒だと思ってくれる

これからはどうなさることだろう」

夫の兼家が

母が 、患っていたこ

侍女たちが

父が 近寄っ

聞きつけ

私が か

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