極める古文3 中堅~上位大突破編

敷きて、あ 人すまぬ宿なれ 夜はいをだに寝ら りてここかしこ繕はす すびといらせじとて家の前 枯れたるむぐらをだにひきもはらは くてかかるところにまじら なば、めづ おもしろ るべき となめりと思はる とをかし

。辺りはよろぼひたる小家たち

主 あるじ とはなれり

物思ひな

となった。 れ廂は傷んで、 工らしき者を雇って るようなものは何もない の前に板塀を作らせるなどは かかった粗末な家が立ち並び枯れ ておらず、もし何の憂いもなくて、こ やっ きたならば、素晴らしくも趣深くも ことであるようだと自然と思ってしまう。

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