極める古文3 中堅~上位大突破編
いとをかしうあは 天暦の御時に、清涼殿 たりしかば、求めさせたま ぬしの蔵人にていますがりし時 りて、 「若き者どもはえ見知らじ。 めよ」とのたまひしかば、一京まかり歩 かども、侍らざりしに、西京のそこそこなる 家に、色濃く咲きたる木の 様体うつく き が侍りしを、 掘りとりしかば、 家あるじの、 「木 『大
にこれ結ひつけて持てまゐれ」といはせた ひしかば、あるやうこそはとて、持てまゐり てさぶらひしを、 「なにぞ」 とて御覧じければ、 女の手にて書きて りける、
第1講
勅なればいともかしこしうぐひすの宿は と問はばいかが答へむ
たいそう趣があり この天暦という さったが、だれそれが蔵人でいら が 都中を探し歩いたけれども、適当な梅の木がご した 、西の都のどこそこにある家に、色濃く咲い 子が見事な その家の主人 、 「その梅の木に れを結びつけて持って参 しなさい」と だろうと思って、 したのを、 ところ、女の筆跡で書いてありました歌は、 勅なれば…= てしまったので、 受けして、 おまえが探せ
召しの梅の木は差し上げますが、この木にいつも来慣れてい
召し使いに 帝 は 、 「これは何か」とおっ ゃってご覧になった
木が ありましたのを見つけて、堀りとったところ、
村上 帝 の御代に、清涼殿の御前 帝 が代わりの木を手に入れよう 「 若い者たちは梅の木の良し悪しを見分
」 と その蔵人が
私(=繁樹)が 帝の 仰せなので非常に恐れ多いことです。
言わせなさったので、何か訳があるの
おっしゃったので、
それを持って内裏に参上しま
この勅命を
私(=繁樹)
探させな
で 、様
お
お
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