極める古文3 中堅~上位大突破編
らせ給へり か参らすべき』 しきものは、何か侍 らせ給へかし』と申し せられけるを承りて、 『源 るこそ、いみじくめでたく侍れ れば、また 「いまだ宮仕へもせで里に侍りける折 かるもの作り出でたりけるによりて 召し出 でられて、それゆゑ紫式部といふ名は付けた り、とも申すは、 いづれかまことにて侍らむ。
その人の日記といふもの侍りしにも、 『参 りけるはじめばかり、 恥かしうも心にくくも、 また添ひ苦しうもあらむずらむと おのおの 思へりけるほどに、いと思はずにほけづき、 かたほにて、一文字をだに引 ぬさまな け れば、かく思はず、と友達ども思はる』など こそ見えて侍れ」など言へば………
『珍しい作 しく作って差し 院が 『それでは、お前が らしいことです」という人が 受けして きに、 このような物語 (= 『 どちらが本当なのでしょうか。 その人の日記というものがございましたのにも、 『 くもあり、また一緒にいたら気詰まりでもあろうと、周囲の 房たちが ちなんで に 参りました初めのころ、 「 紫式部が て、 上東門院のもとに
て、未熟であって 「一」という文字さえも書き切らないよう な様子だっ ので、こうだとは思わなかったと、友人たちに思 われた』などと見えております」などと言うと、
紫式部が 紫式部という名前は付けたのだ」とも申します
思っていたころに、
まだ宮仕えもしないで、自分の家
『源氏物語』を作ったと
召し出され、そのために
源氏物語
私のことを
実際の私は
』 ) を作り出したことによっ
気が置けもし、奥ゆかし
何もござい
意外にぼんやりしてい
『源氏物語』に
・・・・・・
上東門院
上東門
。新
女
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