極める古文4 上位~難関大突破編

第9講  『井関隆子日記』

を見てみる て詠んだ歌」と 続けて明石の尼君 なる」とある。これをま  「住み馴れし人」は、もち 「かへりて」 に 「却って」 と 「帰 どれども」は「うろ覚えにたどったけ の家の主人ぶった顔である」 。 筆者が、自分の生まれた四つ屋に久しぶり たどりつつ、昔と変わらない井戸の澄んだ水に深 の尼君」のことを思い出し、自分と重な その心情に なる』と詠めりしもことわりにて」=「あの『源氏物語』 水がま でこの家の主人ぶった顔である」と詠んでいたのもも 傍線部の直後のように、 やく」はここでは「昔。以前」の意。 以上からわかるここでの筆者の心情をまとめてみよう。 ~三十字書けるとして、百二十五字~百五十字を目安としよう。

注意書き

「はやくのことさへ思ひ出でらる」=「昔のことまで自然と思い出

がある。まずこ

「帰ってきてみると、 却って戸惑

14㎝×1㎝の枠五行なので、一行に二十五字

のだ。それが傍線部の「かの『あるじ顔

『源氏物語』の中の「明石

「は

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