極める古文4 上位~難関大突破編

第10講   『十訓抄』

問五  「頼め/ら/ まじき/なり」 。  「頼め」は四段活用動 用法。 む」は推量の助動詞  「ゆめゆめ」は禁止を強調する して~てはならない」という意味。形 後ろ の 目 、 確 かに 心配だ  「腹黒し」は意地悪な様子を表す形容詞。 「あ 「なり」は断定の助動詞。 傍線部全体の口語訳としては、 「頼みにしているような人 心配や、意地の悪い心があってはならないのである」 。 以上の傍線部の口語訳を踏まえて、要するに誰に対してどのよう 極めよう。 ここで章題の「忠直を存すべき事」というのがヒントになる。 十 じっきんしょう 訓抄 』は「十訓」こと十ヶ条の教訓を掲げた本で、儒教的な思想が根底に流れ を存すべき事」は臣下や子に対する教訓であり、 「頼めらむ人 というのは、 庇護 求める主君や親などの上位者(目上の人)を指していると考え べきだろう まず傍線部 この『

うしろめたし=心配だ

「頼め/ら/む/人」は「頼

出典解説にも書いているが、

要するに、臣下や

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