極める古文4 上位~難関大突破編
打ち参らす 罪科軽かるまじ も、 これ程の不思議 踏まぬ事にて候ふに、 ぶらひける不思議、 軽から 申さる。 その折申す、 「これ、身として思 ふ。 十五日に、 あまりに御所強く打たせ まし候ふのみならず、 公卿殿上人を召し集め て打たせられ候ひし事、 本意なく思ひ参らせ 候ひしかども、 身数ならずさぶらへば、思ひ よる方なく候ひしを、 東の御方、 『この恨み思 ひ返し参らせむ。 同心せよ』 と候ひしかば、 『さ
1
承り候ひぬ』 と申して、 打ち参らせて候ひし時 に、 われ一人罪に当たるべきに候はず」 と申せ ども、 「何ともあれ、 まさしく君の御身に
当て参らせたる者に過ぎたる事あるまじ」 と て、 御贖ひに定まる。
B を参らせさ
B を
C でお打ち申 ん」ということ ないことです。十五日に なりましたばかりでなく、公 せなさい たことは、不本意に 取るに足らない者でございますので、 ずにおりましたが、東の御方が、 『この恨 しあげよう。力を貸しなさい』と言いましたの 知いたしました』と申し上げて、院をお打ち申し上 で、 私一人が罪になるはずはございません」 と申し上げ はともあれ、実際に君の御身 杖でお打ち申し上げた者以 罪科の者はあるまい」と いをするこ に決まった。 そのとき
※
線は口語訳のポイントとなる箇所に引かれてい ます。自力で口語訳する時に 意して下さい。
私は 申し上げる、 「これ
公卿たちはおっしゃって
その罪が
院が私どもを
私としては
線の箇所を特に注
軽くはござ
、 私が 罪の償
強くお打ちに
思いもよら
私は
19
Made with FlippingBook - Online catalogs