極める古文4 上位~難関大突破編

は、類猶ありがたくや有けむ。其跡にし もたづさはりて、三人の男子共、百千の 歌の古反古どもを、いかなる縁にかあり けむ、預り持たる事あれど、道を助け

さても又、集を撰ぶ人は例多かれど、 二度勅を承けて世々に聞え上げたる家

思ひ続くれば、や まこと少なく、あだな 思ふ人もやあらむ。日の本 戸開けし時より、四方の神たち 詞をはじめて、世を治め物を和らぐ かだちとなりにけるとぞ、この道の聖た ちは記し置かれたる。  『十

よ、子を育くめ、後の世を弔へとて 深 き契りを結び置かれし細川の流れも、故 なくせきとゞめられしかば 跡弔ふ法の

第2講

じめとして、 した約束を結んでお残しなさった細川の荘園が、何の理由もなく横 取りされたので、 助けていこうとする けれども、 くれ、自分の後世をとむらえ」と言って、

の道 を 盛んにするために

思い続けてみると ごとに過ぎないと思って 開かれたときから、四方の神 段となるものであると、和歌の名手た それはそうとまた、 に撰集を奏上した家は、やはり例がめったになかっ ういう定家・為家という名誉ある人々の家柄 て、三人の男の子たち、数多くの歌の古い書き物を、どうい であったのだろうか、受け継 で持っていることがあるが、 「

同じ人が

和歌というものは

亡夫の

二度までも勅命を受けて、その時その時の朝廷

私たち

勅撰和歌集

後世を弔う仏前の灯明も、 親子の命も、両方ともどちらが早く消え

力を添えてほしい、子どもを大切に育てて

世情を安定させ万物を調和させる

の撰者となる人は、その例は多い

お歌いになった

亡き夫の為家が

のあとに私が関係をし

歌道を

舞楽の言葉をは

守り家を

しっかり

和歌

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