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457 471 上代では「まゐる(=参上する)」 ⇔ 「まかる(=退 出する)」が対応したが、中古では「まゐる(=参上 する)」 ⇔ 「まかづ(=退出する)」の関係となった。 ● 参上する。 参詣する。 (「行く」 (貴人に何かを) して さしあげる。 (「す」 「仕ふ」の謙譲語) 差し上げる。 献上する。 (「与ふ」の謙譲語) 召し上がる。 (「飲む・ 食ふ」の尊敬語) 「与ふ」「やる」の謙譲語で「差し上げる」の意の場合 と、謙譲の補助動詞で「~し申し上げる」となるも のとがあるよ。 ● 差し上げる。 (「与ふ」 「やる」の謙譲語) [謙譲の補動] ~し申 し上げる。 ① ② んとは存じ候へども、 ようとは存じますが、 まゐらす 。 差し上げる 。 まゐれ るが中に、かしこき相 参上し ていた中に、優れた人相にがいたので、 差し上げる 。 470 【参る】 (動・ラ四) まゐる 【参らす】 (動・サ下二) まゐらす C まゐらせ A 参上する ⌇⌇⌇⌇ ⌇ 「 申し上げる ⌇⌇⌇⌇⌇ ⌇ ま 「来」の謙譲語) ま ー、 イル カを 差し上げ ⌇⌇⌇⌇ に ① ② ③ ④ ー、
助け 申し上げ 薬の壺に御文そへて (竹取) = 薬の壺にお手紙を添えて = 助け
イラ
る」と
イラ
す
(平家)
454 皇子に、馬の頭 かみ 、大 おほ 御 み 酒 き 参る 。 (伊勢) = 親王に、馬の飼育をする役所の長官が、お酒を 高 = 高麗人が こまうど 麗人の さう 人
にん ありけるを、 (源氏)
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