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古 識 7 縁語はある語を中心に、その語と関係のある語を使っ て表現を豊かにする修辞法のひとつで、連想ゲームの ようなもの。掛詞とセットで使われることも多く、掛 詞の一方が縁語になることがある。 和歌の修辞法② 縁 えん 語 ご 典

157 訳 馬ぶね(飼い葉桶)も持って行ってしまった。童の 真楫 ももう姿を見せないでしょう。かじをなくし た舟のような私は、今日からつらい世の中をどう やって生きていけばよいのだろうか。 ※ ②の「かぢ」は「楫(舟のかじ)」と「 真 ま 楫 かぢ (人名)」の掛詞。 ふね も去ぬ ま かぢ もみえじ 今日よりは ③ ④ うき 世の中を いかで わたら む (『大和物語』 段) ① ② ふね かぢ うき わたる 縁語

主な縁語 衣 … 着る・ 馴 な る・ 褄 つま ・ 袖 そで ・張る・裁つ・裏 波 … 立つ・越ゆ・寄る・返る・岸・浜・浦・ 渚・海・川・音 ね ・高し

糸 … 舟 … 漕ぐ・ 帆 ほ ・天の 門 と ・かぢ・渡る・うき 煙 … 火・くゆる・なびく・焦がる 貫 く ぬ

露 …

弓 … かへる・引く射る・張る・反 そ る

消ゆ・ 末 すゑ 葉 ば ・結ぶ・置く・干る・玉・ よ る・乱る・ほころぶ・細し・絶ゆ・ 葉・野秋・命 縒

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