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典 れる語との間には一定の決まりがあり、個人の創 造が許されない点で、序詞と区別される。字数は 五音のものが多く、基本的に訳さない

古 枕詞は、特定の語句の直前に置かれ、修飾あるい は句調を整える語句のこと。修飾する語と さ 和歌の修辞法③ 枕 まくら 詞 ことば 識 8

訳 あなたがこんなに私を恋しく想ってくださる から、夢にあなたが現れて、私を寝かせてく れなかったことよ。 「ぬばたまの」 が 「夢」 を導く 枕詞 。 わが背子がかく恋ふれこそ ぬばたまの

※古代では、ある人が自分の夢に現れるのは、その 人が自分を想ってくれているからだ、と考えるの が通念だった。

いはばしる … 垂 たる 水 み ・近江 (地名) ・滝 うつせみの … 命・身・世・人 夢に見えつつ寝 い ねらえずけれ  (万葉集)

う(ぬ・む )ばたまの … 夜・夢黒闇

くれたけの … 節 ふし ・世 よ ・夜 よ

くさまくら … 旅・結ぶ・露

あをによし … 奈良 (地名) いそのかみ … 古る・降る振る 布 ふ 留 る (地名)

あまざかる … 鄙 ひな ・向かふ あらたの … 年・月・日・春

( とりがなく … 東 あづま 地方名) ひさかたの … 天 あめ  あま ・雨・月・光・空・雲 ・ たらちねの … 母・親 ちはやぶる … 神

からころも … 裾 すそ ・袖 そで ・紐 ひも ・着る・裁つ

あしひの … 山・峰 を ・尾 をの 上 へ

あきつ(づ )しま … 大和 (国名)

主な枕詞 あかねさす … 日・紫・昼・照る・君

古典常識

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